Fukuyama

広島県福山市

 

会場には、地元福山の人を中心に、医療介護の専門職、認知症の人を家族に持つ人、一般企業に勤める人など約30名が参加しました。

 

以下のような3つのポイントについて、それぞれ話した後、地域ごとのグループに分かれ、どのようなアクションをするのかアイデアを出し合いました。

 

 ・誰のためにやるのか?

 ・誰がやるのか?

 (医療介護セクター以外の関わり)

 ・ビジョンを共有するには?

 


 対話からは、認知症サポーターや認知症カフェなど認知症関連の取り組みは、いつのまにか、事業のための事業になってしまったり、支援する側のための活動になってしまう傾向があること、認知症の人や家族の暮らしにとってどのような効果や影響があるのかを意識する必要があるなどの話がでました。一方で、誰かのためにと考えると固くなってしまうので、自分が楽しめる、ワクワクするという視点も大事ではないかという意見も出ました。

英国や町田の事例を通じて、医療介護などのセクターではない、まちの様々なセクターを巻き込むと点については、協力をお願いするという姿勢ではなく、相手がどのような立場にいるのかをきちんと理解しながら、一緒に取り組めることはないかと考えることが大事だという話も出ました。

 

 

参加者の中には、実際に、地元のお店や企業、工場などに対して、認知症の人たちや支援者のグループとして、仕事として手伝えることはないかと呼びかけを最近するようになったという報告もありました。


私からみたこのまち

杉原玲子さん

 NPO認知症フレンドシップクラブ会員

片山内科クリニック

倉敷市認知症初期集中支援チーム社会福祉士

福山オレンジの会副代表、

コミュニティハウス「umbrella」マネジャー

 

知り合いのいない夫の故郷に引っ越し、RUN伴の実行委員を通じて認知症の方達だけでなく、異業種、他業種を問わず人と人が安心して暮せるつながりを目指した活動をしている。

 

 

よいところ

人前で自分の意見を積極的に話すことが少ないどちらかと言うと奥ゆかしい人が多いのですが、一人一人に声をかけ直接話を聞くと、この町への熱い思いや、自分たちのすんでいる街を何とかしたいと思っている方達にたくさん出会えます。いろいろな分野での新しい試みや情報入手も早いので、その情報をいち早く実践している意欲の高い個人事業主も多く、地元の活性化やまちづくりをしようとする団体やイベントも開催できる、優秀な人材も多くいると思います。

 

課題

一人一人の力が優れているので、そこで完結型になっていて、それ以上に他者と何かを求める時間を作ったり、機会を設けることに必要性を感じにくく、横のつながりや価値観の違う人との思いを共有していなように感じます。

 

次のステップ

一人ひとりの熱い思いや違った価値観を、確認した共有できる部分をつなげる事や場所が必要だと思いました。まずは自分の思っていることを、相手に分かりやすいような言葉や見える形にして伝えていくことが大事ではないかと思えるワークショップでした。